冷え性と肩こりの関係|整体師が教える寒い季節の冷え対策と温活習慣

秋から冬にかけて気温が下がると、「最近、肩がこる」「手足が冷えて寝つきが悪い」という声が増えてきます。寒さは体の巡りを悪くし、筋肉がこわばることで血行不良を起こします。特に冷え性の方は、肩こりや腰痛がひどくなりやすい季節です。今回は、整体的な観点から冷え性対策と肩こりの改善法を詳しく解説します。
◆ 冷え性と肩こりの関係とは?
冷え性とは、体温をうまく保てず、血液の流れが滞って手足などの末端が冷たくなる状態を指します。
寒くなると、体は熱を逃がさないように血管を収縮させますが、その結果、筋肉への血流が減り、肩や首がこりやすくなります。特にデスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けている方は、筋肉が硬くなりやすく、より強いこりを感じやすくなります。
整体の現場でも、「冷え」と「肩こり」はほぼセットで現れる症状です。血の巡りが悪くなると、老廃物がたまり、筋肉の緊張が抜けにくくなります。逆に、血流が改善すれば、自然と肩こりもやわらいでいくのです。
◆ 整体的に考える冷え性対策
整体で重視するのは「血流」「姿勢」「呼吸」の3つ。
これらが整うことで、体の自然な温め機能(自律神経や筋肉のポンプ作用)が活発になります。
- 血流を促す全身のバランス調整
骨盤や背骨のゆがみがあると、筋肉が緊張し、血の流れが滞りやすくなります。整体では、体のゆがみを整えて全身の循環を改善することで、冷えや肩こりの根本原因にアプローチします。 - 呼吸を深くする施術と指導
寒くなると自然と呼吸が浅くなり、酸素が体の隅々まで届きにくくなります。整体では、呼吸を深くするための肋骨の可動性改善も行い、体の内側から温まる状態を作ります。 - 自律神経を整えるリラクゼーション
冷え性の方は交感神経が優位になりがち。リラックスできる施術で副交感神経を高めることで、体が自然に温まりやすくなります。
◆ 自宅でできる冷え・肩こり対策
整体での施術効果を長持ちさせるには、日常生活の工夫も大切です。
- 首・手首・足首を冷やさない
「3つの首」を温めることで全身の血行が良くなります。マフラーやレッグウォーマーなどで冷気から守りましょう。 - 入浴はシャワーで済ませず湯船に浸かる
38〜40℃程度のぬるめのお湯に15分程度浸かると、体の芯まで温まり、自律神経も整います。 - 軽いストレッチで筋肉をゆるめる
肩甲骨を回したり、背伸びをしたりするだけでも血行が促進されます。特に寝る前に行うと、冷えにくく快眠効果も期待できます。 - バランスの取れた食事
体を温める食材(しょうが、根菜類、味噌、黒豆など)を意識的に取り入れましょう。冷たい飲み物や糖分の摂りすぎは血流を悪化させる原因になります。
◆ まとめ
寒い季節は、冷えによって肩こりや体の不調を感じやすい時期です。
整体的な視点では、「血流を良くして体を温める」ことが何よりの予防と改善策。
定期的なメンテナンスと、日常でのセルフケアを組み合わせることで、冬でも快適に過ごせる体を目指しましょう。
冷え性や肩こりに悩む方は、無理せず早めに整体で体のバランスを整えるのがおすすめです。